ある日。
きりぎりすくんは、旅に出たいと思いました。
そして、長い、ホコリっぽい道を見つけます。
きりぎりすくんは、その道を進むことにしました。
道の途中、きりぎりすくんは、色々な虫たちに出会います。
どの虫も、それぞれの価値観をもって、それぞれに暮らしています。
出会いと別れを繰り返しながら、きりぎりすくんは、自分の道を歩く幸せを感じ、満ち足りた気分で床につきます。
自分の道の、この先を思いながら。
ローベルさんの落ち着いたイラストとユーモア溢れるエピソードが、とても素敵。三木卓さんの訳者から読者へのメッセージにも、心打たれました。
目の前の道を、自分の歩き方で、堂々と歩いて行く。
私も、きりぎりすくんのように歩いて行きたいと思いました。