戦国時代の物語だということを、忘れてしまうくらいの姫と若武者の淡い恋愛物語に、最後の落とし穴は衝撃でした。
平和な時代に培われた幸せは、戦の中ではあまりに脆いのです。
フィクションなのに、今の時代に重ね合わせてしまいました。
婚礼を目前に戦いに散らねばならなかった明成は、あまりに哀れです。
守られたつるは、城主としてこれからの時代をどのように生きるのでしょうか。
一人で婚礼衣装を着たつる姫の、ラストシーンが鮮烈です。
ところで、この物語10代の若者たちの物語として描かれていることには脅威を感じました。
昔は様々なことが早送りだったのでしょうか。