舞台はパリの植物園。
勝手に侵入しては様々な植物の絵を描いている“さえら”ちゃん。
好奇心旺盛で立ち入り禁止のところにまで平気で入っていってしまうので植物園の職員たちはいつも困り顔。
でも徐々に温かく迎えられるようになり
さえらちゃんの存在感は増してゆく。
そんな さえらちゃんもパリにお別れをしなくてはならなくなって・・・
寂しいお別れだけれど さえらちゃんが去っていった冬の植物園に彩られたものがとてもステキなラストです。
いせひでこさんの描く植物の雄雄しくも優しい姿も見どころですが
さりげない人との触れ合いも何ともいえません。
さえらちゃんって作者のいせひでこさんご自身なんだろうなあって読みながら思いました。
でも『ルリユールおじさん』を読んだ時も
登場人物の女の子・ソフィーはいせさんかな??とも思ったり。
いせさんはいつもいつも作品の中にご自身や愛着のあるものたちを投影されているように感じるんですよね〜。
そして『ルリユールおじさん』を読んだ人にはたまらないサプライズがこの絵本の中にあります!
なんとこんなところに!!!Σ(゚Д゚ノ)ノ
・・・と驚きますよ。ぜひぜひ読んでみてくださいね。