グリムの『カエルの王さま』の江國香織版です。
数多くの絵本、童話、小説を書いている江國さんなのですが、凝縮した文章のせいか少しガサツな感じがしました。
子供向けの絵本だから、あまり表現へのこだわりは持つ必要はないのかもしれませんが、宇野亜喜良の絵が、主人公のお姫様の心象を瞳に込めているので、もっとお姫様の心の描写まで踏み込んでくれたら大人向けの絵本になったのにと思いました。
お姫様は生意気でわがまま。
王様は厳格なかたぶつ。
ハインリヒは確かにわっかで体を締め付けなければ、精神爆発を起こしそうないでたちです。
表紙にひかれて手に取りましたが、少しがっかり。