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こぶたがずんずん」 渡”邉恵’里’さんの声

こぶたがずんずん 作:渡辺 一枝
絵:長 新太
出版社:あすなろ書房 あすなろ書房の特集ページがあります!
税込価格:\1,320
発行日:1988年
ISBN:9784751514276
評価スコア 4.27
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  • まさに、子ブタだ

    表題どおりの、ずんずん突き進む話。
    是非、本書を読んで、怖いもの知らずで突き進む体験をしてください。

    2021年に初めて「マイクロブタカフェ」という、小さいペット用のブタと交流できるカフェに行った。そこで本物の子ブタに出会って、一緒に遊んで、餌をあげて、ひざの上で寝てもらった。子ブタは、元気一杯、わがまま一杯、生きていた。
    以来、私はブタに限らず、生き物を殺して食べる食事をやめて、菜食になった。ブタを観察していると、まるで人間のようにいろんなことを考え、試みて、失敗したり、喧嘩したり、仲良く遊んだりしていた。
    この存在は「友達」だと思った。友達を食べるわけにはいかない。

    「友達」は、生後1年未満なのに、立派に走り回り、気が合わない仲間と喧嘩したり、勝手にあっちこっちうろうろしたりして、客商売をしている気はさらさらなかった。
    猫カフェと違い、ブタはもともと群れで生活する上、寂しがりやで、人懐っこい。ブタカフェで訓練されているから、人に慣れていて、人を鼻で押してきたりする。小さい体なのに、ドスの効いた泣き声だ。小さいのになかなか気が強い。
    そんな様子が思い出され、楽しい気持ちになった。

    実際のブタをまだ見たり、触ったりしたことがない人は、是非ともブタに会えるところにいってみて、交流してみることもおススメしたい。そうすると絵本の世界がもっと面白くなる。筆者の観察眼の鋭さ、表現力の上手さが際立っているのがわかるようになる。

    投稿日:2021/07/12

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