カンタン・グレバンと言えば、「ウルフさんのやさい畑」「カプチーヌ」等でお気に入りの作家の1人です。
この作品は、「ねぇパパ、どうしてシマウマはローラースケートをはかないの?」の続編にあたります。
「ねぇ、ママ、どうして キンギョは サメが すきじゃないの?」
「それはね、サメが いっしょだと きゅうくつだからよ」
という問いから物語は始まります。
サメとキンギョが丸い水槽に一緒に入っている絵は、キンギョがサメと水槽のガラスに見事に挟まれているもの。
有り得ない絵なのですが、思わず笑ってしまいました。
こんなママと女の子の質問が続くのですが、どれもこれも、ユーモアに満ちたものばかり。
全部が全部、腹を抱えて笑えるものという訳ではありませんが、水準は高いと思います。
子どもよりも、大人の方がこのセンスに惹かれる気がしますが、絵を見るだけでも、かなり楽しめます。
きっと、誰でも気にいる一枚の絵が、あるはずでしょう。
幅広い層に対応する絵本だと思います。
題名の問いの回答は、裏表紙にあるので忘れずに。