大好きな宮西達也さんの作品なので読みました。
作はかとうようこさんとありましたが、ストーリー自体が宮西作品と言っても過言でないくらい違和感のないものでした。
お話は、泣き虫のコブタクンが木と出会うところから始まります。
木は、コブタクンに同情してくれるのですが、実は木も泣き虫のようなのです。
あまりに木が泣くので、コブタクンの泣き虫がだんだん無くなっていくのですが、逆療法のようで納得できる展開です。
それからコブタクンと木の別れがあるのですが、この展開は、宮西作品そのもので、ジーンとくるシーンです。
宮西さんが描く他のブタの作品は、とにかく楽しいというものなのですが、今回はシリアス系に挑んだという趣です。
読む者に勇気を与えてくれるそんな作品なので、是非読み聞かせして欲しいと思います。