アメリカの絵本作家・詩人であるJ・パトリック・ルイスさんと、世界的に有名なイタリアの絵本画家ロベルト・インノチェンティさんの作品。
1656年に建てられ、廃墟になっていた家が主人公。やがてある家族が移り住み、家に新しい命が吹き込まれます。
結婚、子どもの誕生、そして死…家はそこに住む人々をただ見守り続けます。
丁寧に描き込まれた絵、淡々と語られていくお話とその口調が歴史の重さを感じさせます。
この本に描かれているのは、人々の平凡な生活。決して特別なものではありません。しかし、そんな日常こそが歴史となり、刻まれていくものなのだと思います。
小さいお子様に読み聞かせるには文章が少し難しい部分もありますが、絵だけでも十分楽しめる絵本。