何といってもこの本の見所は、ゼラルダが人喰い鬼のために作った
独創的な料理の数々でしょう。
1つ1つ聞いたこともない、初めての料理に子どもたちは
大喜びでした。一番の人気は豚の丸焼き。
人喰い鬼が子どもを食べるのをすっかり忘れてしまうくらいの
おいしい料理、食べてみたいねえ〜と、実際に食べるまねをして
楽しみました。
そしてラスト。
小学生になった息子は「人喰い鬼だけ幸せになってもいいの?」と
疑問に思うようになったので、素直に楽しめるのは
未就学児までかな?と感じました。
ラストの幸せそうな家族像の中で、1人ナイフとフォークを
持ってる子どもがいて、ちょっと毒のある終わらせ方が
トミー・ウンゲラーらしい絵本です。