3歳の息子に、話題の絵本だって、と私の妹がクリスマスにくれました。
が、夢中になったのは7歳の長女の方。
「読んであげるね」と弟に読み聞かせても反応がイマイチだったようで(弟はまだ長いストーリーより、シンプルなものの、絵本の入り口にいます)、娘は帽子が並ぶ場面に夢中、早速帽子のデザインを応募するキャンペーンに絵まで描いていました。
幼稚園の頃からいわゆる「づくし」ページが好きで、色々なドレスが並んでいるページや、デザインも好きな娘、模写のように、絵本から夢中でお絵かきをするのですが、なかやさんのインタビューを読むと、なんだか奥深さが増しました。
「しごと」をテーマにされた意味、何か夢中になれるもの、仕事とは、お金でなくて自分に何かを得られるもの。
当たり前のようで、今の子ども達がそれを感じとる機会がないとしたら、そんな願いが込められたこのシリーズは、子ども達にきっと何かタネを蒔いてくれるにちがいありません。
娘の将来の夢は絵本作家になること。
なかやさんが細部まで熱心に調べられた精密なドングリのキャラクターづけを、熱心に見ている娘を見て、少なくとも娘には、この絵本が生み出されるのにかかった労力が、最大限に効果を発しているのだと思いました。
きっと私も娘くらいの頃にこの絵本に出会ったら、同じように夢中になったと、姿がかぶるのです。