ぎりぎりクリスマスに読めました。
ちょっと寂しい境遇のある家族。
クリスマスを前にして全く飾りつけもありません。
そんな様子をみて飼い猫の“ねこのおかみさん”は
普段は仲が悪いねずみたちと協力して家を模様替え。
くものおばあさんまで仲間入り。
くもの巣を使って飾りつけ?!でも案外これが綺麗なんですよ。
皆見事に連携して動き回ります。
この絵本の中で“こんやはなかよくする よる”というフレーズがありますが
本来クリスマスってこういうことかもしれないなと思いました。
家族である人間たちのために動く動物たちの姿にホロリときました。
後半で出てくるサンタクロースがクラシカルな雰囲気でとってもステキでした。
イラストも輪郭をぼかした感じでふんわり描かれていて
お話にすごく合っているなと思いました。
【事務局注:このレビューは、「クリスマスのちいさなおくりもの」こどものとも 2006年12月号 に寄せられたものです。】