みなさんもご存じ、白雪姫。
子どもたちにも親しみやすいように簡潔に描かれたお話しが
主体になりつつありますが、本来の白雪姫は
もっと緊迫感がありますね。
お妃の白雪姫をうらやむ嫉妬感がお話しの中の緊迫感になり、
また白雪姫の愛らしさが、彼女を取り巻くすべての物へ
柔らかさをもてなし、その両方がうまく中和されていて
読者をひきつけます。
私はお妃の「鏡よ 鏡、この世で1番美しいのはだれ」
の台詞の底知れぬ恐ろしさを感じ、その緊迫感が
このお話しのムードを盛り上げているように感じます。
また、挿絵も細かく、見応えがあります。
是非、みなさんも恐ろしいグリム童話、いかがですか?