素晴らしい作品でした。
今週は自分でレオニ週間にしようと思い、図書館でたくさん借りてきました。その中でも、これは素敵でしたね。
ただ、レオニの作品は奥が深くて難しいものが多いので、訳者の谷川俊太郎さんの後書き(もしくは前書き)が、いつも作品を読むためのとてもいいヒントになっています。
なぜ、谷川さんは、こうもレオニの内面というか、レオニのインナースペースな部分を、しっかりとつかむことができるんでしょう?(訳していると、こんなに分かるものでしょうか?)
今回の作品は、音楽というものをきいたことのなかったねずみ、ジェラルディンが、大きなチーズの中に眠っていた不思議なフルートの彫像から流れる音色をきいて、彼女自身がフルートの演奏者となる話でした。
レオニの作品はいつもながら、発想の転回が奇抜で、すごいと思います。