レオ=レオニの絵本は難物です。物語に出ている話は氷山の一角で、物語を読んでいくにしたがって、その時の心の状況によって何とおりにも変化します。
彼女ジェラルディンは、大きなチーズを仲間と一緒に持って帰りますが、その持って帰り仲間にわけている最中にフルートを吹いている姿のねずみが現れます。ジュラルディンの元に音楽の女神が現れたのじゃないかなぁ。普通チーズを齧っても普通ばらばらになるだけだし、チーズのフルートを持っていても音はでないはずなのに、この部分はレオ=レオニの幻想部分じゃないかなぁ。そしてみんなにチーズを与える優しさを持ったジェラルディンだからこそ音楽の女神が降りてきたような気がします。