ホフマンが描いた『クリスマスのものがたり』です。
キリスト誕生の厳粛な雰囲気と、イエス・キリストの暗殺を企てるヘロデ王や、イエスの守護神らしき天使たちの動きも取り入れてあって、すごくドラマチックに仕上がっています。
個人的にはもう少し受圧間のない天使がよかった気もしますが、全体的には見応えのある大河ドラマのような作品でした。
それでいてあまりページ数はかさまず、シンプルに必要なところのみ描かれているので、読み手にはとても読みやすかったです。
一番すごいなと思ったのはイエスの生まれた厩を訪ねる「三人の賢者」の姿が、いろいろな人種に描かれているところでした。
イエス誕生の絵本はいくつか読んできましたが、賢者の人種までこだわって書かれているの作品は今まで見たことがありませんでした。
(さすが、ホフマンです!)
内容自体は決して難しくありませんが、日本人は、クリスマス=イエス・キリストの誕生日という感覚があまりないので、
ホフマンの絵が好きなお子さんが興味を持って読んでくれたらいいなと、思います。