子どもたちと読みましたが、自分の感想をメインで書きたいので、「読んだ人」はあえて『大人』で!
実は、この絵本自分が子供の時に読んで、すごく気に入っていた絵本だったんです。持っていたはずなのですが、実家にはなく…。
更に「ないたあかおに」は複数の出版社から、複数の画家さんのイラストで描かれているので、自分の求めている作品がどれか、最初探すのに苦労しました。
でも、これです。1965年初版の池田龍雄さんが書かれたこの絵本が大好きだったんです!
子どもたちは、「おにが細くっておにっぽくな〜い」とか言ってますが(確かに、私の記憶の中では、もう少し強面のおにだったような…、記憶というのは年月がたつと修正されるんですね)、
特に見てほしいのは、赤おにが作った木の看板(手紙)です。
その後ろに見えるおにの家が、妙にかわいいのも、赤おにの性格がにじみ出ていますよね。
子ども心にいつまでも印象深かったシーンが2つ。
1つは仲良くなりたかったのに、人間たちが逃げてしまったあとで、せっかく作った看板を壊している赤おにのページ。
もう1つは、赤おにのために悪者になって、どこかへ行ってしまった青おにの住みか(岩場)の前で、たたずむ赤おにのページ。
このシーンは、浜田さんの文章がひと際心に残ります。
うちの子供たちは、わりと最近読みましたが、私は幼稚園の頃に読んでいるので、1人読みでも(ひらがなさえ読めれば)幼稚園から十分読めます。