せなさんの本は結末がちょっと怖いものが多くて、
「いいこにしないとこうなるぞ」みたいな戒め的な部分で我が家の教育にとても役立っています。今は「夜更かしするとオオカミがでるぞ」とか言ってくれるようなおじいさんおばあさんはいませんから。
せなさんの本で特徴的なのは、悪い子は反省せずにどんどん
増長していく所。そして悲しい結末を迎えるパターンですよね。そんな教訓めいたせなさんの本の中でも、
この本はかなり過激なほうだと思います。
小さな子向けにできていますが、お話じたいは
小学生に読んで欲しいような内容。
おつきさまの遅刻というささいな出来事が原因で宇宙戦争になってしまい、お互いがお互いを粉々にしてしまいます。
なんたって、おひさまがおつきさまにツバを飛ばすんですから。ちょっとガラが悪いですね。
子供たちのケンカもきっとこんなささいな事が多いでしょう。ただ憎みあうばっかりでは何もいい結果にはつながらないどころか、どこかで関係修正しないと行くところまで行ってしまうよ、ということを学んで欲しいです。
大人にも言えることですよね。
最近は夫婦喧嘩が元で悲惨な事件も多いです。学力という競争社会で頭でっかちになってしまった今の世代の親は、小さい頃に人間関係を上手く気付いていくことを学べなかったのではないかな、という気がします。私も含めてですが。