桃太郎というと、「日本一」という旗を掲げた優等生のイメージを持っていましたが、岡山には食っちゃあ寝の桃太郎で、犬・猿・雉以外の助っ人も登場するお話が伝わっているそうです。「こんなの桃太郎じゃないよ」と思うかもしれません。けれど、いつもきちんとしているわけではないけれど、やるときはやる桃太郎は親しみやすく、「こんな桃太郎もいいな」と応援してあげたくなります。
昔話は語り継がれるうちに少しずつ変化していくところが、面白味の一つだと思います。そんな昔話のバリエーションに興味を持つきっかけにもなる絵本だと思います。