虫取りに興じるようになった、4歳の息子と読みました。
この絵本は「the 夏休み」という感じ。
夏のノスタルジックな思い出にふけらせてくれます。
8月の終わりにはあんなに楽しくて暑かった夏休みが終わってしまう…
というどこか物悲しい経験をたくさんしてきた大人たちの方が
グッときてしまうかも。
井上陽水さんの「少年時代」、はっぴいえんどの「夏なんです」などを
聞いたときの心のざわめきと似ています。
絵が、おしゃれながらにも、夏の心象と的確に重なり合い、
(特に大人は)やられてしまいます。
特に黒の使い方は秀逸。
カンカン照りつける太陽のまぶしさと影の黒さとのギャップ。
なんだか、この絵をみて、「夏の風景とはコレだ」と改めて気がつきました。
この絵、本当にいいなあ。
大人が何だかジーンとしてしまう1冊です。
息子もまあまあ喜んで聞いていましたが。