徳間書店の本に入っていた新刊のチラシを見て、
面白そうだったので図書館で借りてきました。
表紙の、四方八方をぞうに囲まれた女の子の絵からして、圧巻です。
ぞうの「ぬいぐるみ」を抱いた女の子の場面から始まりますが、
次のページをめくると本物のぞう!
一緒にお風呂に入ると、お湯が全部あふれちゃう・・・
一緒に眠ると、布団をとられちゃう・・・
女の子は本当にうんざりしたような表情ですが、
ぞうは天真爛漫というか、ぜーんぜんそんなの気にしないようなそぶりで、くすっと笑えます。
かくれんぼでは体が大きすぎて全然隠れられてないし、
自転車は壊れてすぐこげなくなっちゃうけど、
ぞうはいつも楽しそうで、ギャップが面白いです。
文章には出てきませんが、
「あんなことも、こんなことも」って
絵だけで表現されている、ぞうと暮らして困ったことがいっぱい!
(鼻で水をかけられたり、
女の子が日光浴してるのに、となりのぞうの体が陰になってたり)
そのたびに、女の子が困った顔や文句を言っているような顔をしていたり、
無言で我慢していたりする様子が見て取れて、
それもまた笑えます。
でも・・・最後に、
ぞうにくすぐられて、とってもいい笑顔をしている女の子。
「やっぱり ぞうが だいすきだってこと」
これこそが本当の気持ちなんですね。
コミカルな中にも、数々の苦難を乗り越える愛を感じます。