かみなりのむすめ「おシカ」は雲の切れ間から
いつも下界のようすを見ていた。
女の子たちがセッセッセをして遊んでいるのがうらやましい。
一緒に遊びたいと思ったおシカはある日、下界へ降りた。
ところが女の子たちは見知らぬ娘と遊ぼうとしない。
そこへ10ばかりの男の子、茂助が声をかけ・・。
おシカに接する茂助のやさしさが自然ですごく温かく、
ちょっぴり切ないような、あまく淡い恋心のような。
一人ぼっちの時に声をかけられたうれしさが
おシカと同じように伝わってきました。とっても素敵な作品でした。
この作者のお二人の作品は本当に心にストンと落ちるものばかり。
3年生のクラスで読み聞かせましたが、男の子も女の子も
とてもよく聞いてくれたお話しでした。