シンプルな表紙のこの本を手に取ったのは、単に『ムーミン』ブランドだからというだけでしたが、読んでビックリ!子供にどうしても教えたい大切なことを凝縮して分かりやすく優しく丁寧に、また押しつけがましくなく描かれていました。
自分にはトレードマークが何もないことに気が付き、プチ自分探しの旅に出かけるムーミン。それなのに、何を見つけても他人を喜ばす事ばかり頭に浮かんでしまい、結局自分の物は何も見つけられない・・・・。
それこそが自分の長所であり、貴重なオリジナリティであることに気が付かずに、自然に行動するムーミンの素晴らしさ。
こんな思いやりを子供の頃からもし身に付けていたとしたら、それこそ貴重な財産だと思いました。
他人の幸せを思い行動することは、ひいてはやがて自分の幸せに必ず繋がるんだということを教えるのに、もってこいの一冊だと思いました。
私が子供の頃にはこういう絵本に出会えませんでした。