この絵本の中に流れるゆったりとした空気が好きです。
ちょっと寒くなってくると、
温かいココアを飲んだとき、
ロウソクの柔らかい火を見ているとき
柔らかい毛布にくるまれているとき
心がほんわか温まる時間が愛おしくなります。
この「まちのおはなし」にはそんな女の子の素敵がたくさん
詰まっています。
落ち着いた糸屋さんで自分好みの毛糸を選んで
素敵なお姉さんのいるおりものさんでマフラーを編んでもらい
ちょっとミステリアスな裏の路地に入り込むと素敵な洋館が。
心まで満たしてくれるじゃがいもとかぼちゃのポタージュスープの
おもてなし。何度読んでもいいな、素敵だなと思ってしまいます。
バラのお庭を通り抜けると最後は私の一番好きなシーン。
ことりのふうふのおなかの下にいるちいさなちいさな赤ちゃんに
出会います。あまりの可愛さに時間を忘れてしまいそう。
上等な一日をプレゼントされたようなそんな気にさせてくれる
大切な絵本です。