『天動説の絵本』で「地動説の驚きと悲しみ」に触れたわたしですが、その直後にこの本と巡り合ったのは、偶然ではないのかも。
ちょっと難しいかもしれませんが、宇宙の好きなお子様・ご父兄様、よろしかったら、手に取ってみてください。
絵も凝っていて、たくさんの人物の中からガリレオ探しもおもしろいですよ。
タイトルにもあるように、ガリレオの生涯を絵本にしたものです。
好奇心が強く、心にいつも星の輝きを秘めて元気に育ったガリレオはたくさんのことを発見しました。やがてヨーロッパ中に名前が知れ渡るようになりました。でも、それが悲劇を呼んだのです。「地球は宇宙の中心ではない」
それは、聖書に背くこと。ローマ教皇に背くこと。その時代では絶対許されないことでした。
ガリレオは裁判にかけられ、有罪になり、死ぬまで家から一歩も外に出ることをゆるされませんでした。それでも息を引き取るその日まで、自分の考えをひとびとに伝えつづけたのでした。
1564年2月 ガリレオ生まれる
1633年6月 有罪
1642年1月 死去
1992年10月 ガリレオの罪、ゆるされる
300年以上たって、カトリック教会は自分たちのあやまちをみとめたそうです。
さらに時代は進み、ますます見えなかったものが見えるようになり、冥王星は太陽系惑星からはずされてしまいました。
ガリレオが生きていたら、どんな感想をもったでしょうか。