ほてはまたかし氏は
くどうなおこ氏の「のはらうた」の版画の方ではありませんか
ん???
版画ではなく、今回は「絵」ですね
あとがきページの所には
「画家」になっています
登場するのは
物知りでおじいさん的存在の柿の木と
白菜を収穫にくるトラックのおにいさん・・・
だけですし
白菜に目や口がついているわけではなく
「油絵」です
おはなしが、くどうさんらしい
ことばのリズムで
文字が多いのが苦にならずに
読み進んでいけます
畑にきれいに整列された白菜
そこから、あぶれた?小さな白菜
自分が何なのか
皆どうなるのか
自分だけ小さい
でも、残ったみんなと同じようにされてうれしい
やおやへのあこがれ
それは、叶わず
でも、・・・
規格外だからーと
途中抜かれたり
捨てられたり
してしまうのでは?
という心配も付きまといます
「おおきくなりたい」
「〜したい」という白菜の
小さいながらも夢があります
大きな展開はなく
地味な感じでさえあります
静かに季節がながれる感じ
でも・・・
「いち・に・さん・し 〜
ご・ろく・なな・はち 〜」
のリズムよい、心地よい言葉が
小さな白菜の気持ちをうまく表しています
くどうさんの幼児体験から
生まれた絵本のようですが
小さい時の感性をいつまでも
温めていたのかな・・・と思うと
感心してしまいます
大人にもいいです