横尾忠則さんと穂村弘さん共犯の、人に対する挑戦状のような、トリッキーにしかけたワナのような本だと思います。
言葉を追い続けると、謎めいた世界に入り込んでしまいます。
絵を眺め続けていると、弄ばれているような気がしてきます。
点線のある絵を切り抜いたらどうなるのでしょう。
切り抜くというよりも、後にある絵をはめ込んで完成させて欲しいとでも言うのでしょうか。
後の絵を切ろうとすると、前のページの絵を壊してしまうので、出来かねるのですが、そんな狼狽を笑われているような気がしました。
意地悪な「絵本」です。