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絵本紹介
2022.05.19
みどころ
『ぼくのおふろ』、『ぼくのトイレ』、『ぼくのふとん』に続く、鈴木のりたけさんの「ぼくの」シリーズ。久々の新作は、学校!?
着目アイテムが進化して、新章突入でしょうか。いつもの主人公も、心なしか立派に成長しているようで、頼もしい容姿です。
さあ、いつものように、上から見下ろすようなアングルの表紙絵からスタート。どんな学校が登場するのでしょうか。
入り口が滝、下駄箱に鳥、で驚いていてはいけません。廊下がグニャグニャ、教室も机も椅子も、授業だって。何と言っても、後半、子どもたちが先生になるあたりから、子どもたちが大活躍! 迷子になった校長先生探しは、探し絵の世界です。もちろん、たっぷり描かれたサブストーリーを楽しみましょう。子どもたちにとって、特別な存在の校長先生だからこその展開にハラハラドキドキ。
いろんな こどもが いるように
いろんな がっこう あったら いいな
みなさんも一緒に考えてみませんか?
鈴木のりたけさんの作品は、「ぼくの」シリーズをはじめ、自由で伸びやかな空想の世界が魅力的で、おはなし会でも大盛り上がりです。
(中村康子 子どもの本コーディネーター)
この書籍を作った人
1975年、静岡県浜松市生まれ。会社員、グラフィックデザイナーを経て、絵本作家に。『ぼくのトイレ』(PHP研究所)で第17回日本絵本賞読者賞、『しごとば 東京スカイツリー』(ブロンズ新社)で第62回小学館児童出版文化賞を受賞。 主な作品に、「しごとば」シリーズ(ブロンズ新社)、『かわ』(幻冬舎)、『おしりをしりたい』(小学館)、『そだてば』(朝日新聞出版)などがある。
ただただ驚きの奇想天外な学校が次々と現れます。
滝学校、鳥学校ぐらいは序の口で、空飛ぶ椅子に乗って校長先生を捜しにいくあたりから、エスカレートしていきました。
学校迷路から学校島まで、子供たちと先生たちとそれ以外もたくさん描かれていますが、その中にあり得ない様子を見つけるのがとにかく楽しかったです。
前半の巨大なコッペパンは飽きてしまいそうですが、その他は絶対に飽きることがないと思いました。
(みいのさん)
玄関、下駄箱、椅子と机、校舎、先生、授業、そして学校。
学校にまつわる色んな事柄が、躍動感溢れるイラストで描き込まれています。それがとにかく面白い。
「こんな○○、あったらいいなぁ」もあれば「こんな○○…ヤダなぁ…」もあります。共通しているのは、どれももとても細かくて、なんだか本当にありそうで、笑っちゃうということ。
それぞれのページにはキャラクターが隠れていて、それを探すのがまた楽しい一苦労です。一人でクスリと笑いながら読むのもよし、数人でワイワイ読むのもよし、明るくのびのび、たっぷり楽しい一冊です。
この春から一年生になる子ども達へのプレゼントにも、いいかもしれません。
(こはこはくさん)
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