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おいし〜い

おいし〜い(くもん出版)

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絵本ナビホーム  >  スペシャルコンテンツ  >  インタビュー  >  工作の原点がここに!『tupera tuperaの工作BOOK つくってみよう! へんてこピープル』tupera tuperaさんインタビュー

オファーいただいたときは、工作にあまり興味はありませんでした。

───『tupera tuperaの工作BOOK つくってみよう! へんてこピープル』(以下、『つくってみよう! へんてこピープル』)は2007年に出版された、tupera tupera初の工作BOOK。今では全国各地でワークショップを開催しているおふたりですが、当時はまだ、工作をメインに活動していなかったというのは本当ですか?

中川:はい。私と亀山は2002年に「tupera tupera」というユニットを組んで、活動を始めましたが、当時は、雑貨の制作をメインに活動していました。工作のワークショップなんて、やろうと思ったこともなくて……。工作のことを調べたのも、この本を作ることになってからなんです。


tupera tuperaのおふたり

───なぜ、工作の本を作ることになったのですか?

亀山:あるとき、出版社の編集者さんから「工作の本を作りませんか?」と声がかかったんです。

中川:ユニットを組んだ初期のころに、雑誌の企画で、大人向けの手作り雑貨アイテムを提案する仕事をしていた時期があったのですが、それを見て声をかけてくださったんです。その編集者さんから「児童書で並んでいるような、一般的な工作本ではなく、もっと読者が自由に想像して作れるような、新しい工作本を作ってみませんか?」とオファーをいただきました。

亀山:それまで工作なんてほとんど興味がなかったので、連絡をいただいてとても驚きました。同時に、とても面白いと思い、やらせていただくことにしました。ただ、それまで工作で何かを作る機会も、工作本をしっかりと見る機会もなかったので、近所の図書館に出かけて行って、工作の本を片っ端から読みました。


亀山達矢さん

───過去にどんな工作本が出ているか、調べるところから始めたんですね。

中川:調べてみて感じたのは、工作本って完成した作品の写真が載っていて、それを作るための材料や工程などが、しっかり紹介されているということでした。そこで、私たちが手掛ける工作本として、どんな新しいこと、面白いことができるかを二人で話し合いました。

───その中で出てきたのが「へんてこピープル」という、身近にあるものを使って、へんてこな人々を作るコンセプトだったんですね。

亀山:なぜ人だったのかというと、よく工作本に載っている、乗り物や建物なんかは、ちょっと無機質な感じがして、ぼくたちらしくはないなと思っていて。じゃあ、何が面白いかと考えたら「人」だったんです。

中川
:考えてみると、「人」に興味があるということは、この作品だけではなく、私たちのその後の作品からも見て取れると思います。動物が出てきても、それはかなり擬人化されているものですし、『かおノート』はまさに、「人」ありきの作品ですよね。


中川敦子さん

亀山:なので、まず「“ぶらぶら ブラザーズ”って、おもしろいよね」と言葉ありきで考えて、それから、どんな材料で「ぶらぶら ブラザーズ」を表現するか、アイディアを出し合いました。

───材料から作るものを考えるのではなく、まず言葉があって、それを表現できる材料を選んでいったのですね。

中川:そうです。こういうひとつのテーマに対して、どんどんネタを出して増やしていく作り方は、デビュー作『木がずらり』から一貫していますね。一度方向性が決まったら、どっちが多くアイディアを出せるか、競争になったりして……(笑)。相手よりいい案を出せるように、真剣に考えました。

亀山:うまくいかなくて試行錯誤を繰り返していたのも、いい思い出ですね。

───本の帯に、「tupera tupera工作の原点がここに!」と書いてあるのはそういう意味なんですね。

中川:『へんてこピープル』を作ったことで、全国各地でのワークショップのご依頼も多くなりましたし、NHK Eテレさんから「ノージーのひらめき工房」のオファーもいただきました。私たちとしては、初期のころの作品という気恥ずかしさは今も残りますが、それを差し引いても、思い入れの強い作品だと自信をもって言えます。

亀山:何かを制作されている方、みなさんに当てはまると思うのですが、初期の作品を見直してみると、当時の、色々と悩みながら、時間かけて作っている良さがちゃんとあると思うんです。そのころのたどたどしさや、初々しさは、年を経るごとに残念ながら薄れてきます。仕方のないことなんですけどね……。

───そんな嬉し、恥ずかしの作品の中で、特にお気に入りの「へんてこピープル」を教えていただけますか?

亀山:秀逸だと思うのは間違いなく「ねじねじ じいさん と ねじねじ ばあさん」ですね。へんてこピープルは撮影前に何個も試作品を作るのですが、「ねじねじ じいさん と ねじねじ ばあさん」は、最初に作った試作品を超えるクオリティーのものができませんでした。そういう意味でもとても思い出深いへんてこピープルですね。


ねじねじ じいさんと ねじねじ ばあさん

中川:「がちゃがちゃパーティー」も好きですね。よーく見ると、香水の瓶だったり、マニキュアのふたをひっくり返していたり……。コーヒー、日本酒、ジャムの瓶……いろいろなものを使っています。


がちゃがちゃパーティー

───身近にあって、手に入るものばかり使っているのも、工作意欲をくすぐりますよね。本の後ろのページには、「つくりかた」も載っているので、作りたいと思うお子さんがすぐに真似して作ることができると思いました。

亀山:ここを手書きにしたのも、最初のころの作品という感じで感慨深いですね。ちょっとしたコメントも、より面白く感じてもらえるよう考えて書いたので、「カンカンおとこを ふりながら、カンカンに おこってみよう!」や「おめんが2つできたら、かたほうを すきなこにあげて、くっついてみよう!」など、読んで笑ってもらえたら嬉しいですね。

中川:それと、私たちが制作中に考えていたことは、「つくりかた」を見ながら、工作を楽しんでもらえるのはもちろん嬉しいですが、本を見て、創作意欲が盛り上がったら、本をパタンと閉じて、オリジナルの「へんてこピープル」を生み出してもらえたら、とても嬉しいなということです。

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tupera tupera(ツペラツペラ)

  • 亀山達矢と中川敦子によるユニット。絵本やイラストをはじめ、工作、ワークショップ、舞台美術、空間デザイン、アニメーション、雑貨など、様々な分野で幅広く活動している。絵本に『かおノート』(コクヨS&T)『やさいさん』(学研教育出版)『うんこしりとり』(白泉社)『いろいろバス』(大日本図書)など著書多数。海外でも様々な国で翻訳出版されている。NHK Eテレの工作番組「ノージーのひらめき工房」のアートディレクションも担当。絵本『しろくまのパンツ』(ブロンズ新社)で第18回日本絵本賞読者賞、Prix Du Livre Jeunesse Marseille 2014 (マルセイユ 子どもの本大賞 2014 )グランプリ、『パンダ銭湯』(絵本館)で第3回街の本屋が選んだ絵本大賞グランプリを受賞。京都造形芸術大学 こども芸術学科 客員教授。

作品紹介

tupera tupera の工作BOOK つくってみよう!へんてこピープル
作・絵:ツペラ ツペラ(tupera tupera)
出版社:理論社
全ページためしよみ
年齢別絵本セット