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絵本ナビホーム  >  スペシャルコンテンツ  >  インタビュー  >  全長8m! おはなし会が盛り上がる『しりとりしましょ!巻物えほんキット』 さいとうしのぶさん インタビュー

絵本『しりとりしましょ! たべものあいうえお』制作秘話

───今回の「巻物えほんキット」の元にもなっている『しりとりしましょ! たべものあいうえお』ですが、そもそもシリーズ2作目としてこの絵本が生まれたのは、どんないきさつがあったのでしょうか。

『あっちゃんあがつく たべものあいうえお』の第2弾を何にしようかと編集者さんと話したとき、「食べ物のしりとりがいいんじゃない?」ということになって、編集者さんが、ひたすら「あ」のつく食べ物から順にリストアップしていきました。

───1作目に登場する食べ物と、できるだけ揃えようという意識はありましたか?

はい、それはありました。アイスクリームやカステラ、サンドイッチ、シュークリーム、みかんのかんづめなど、同じものを探してみてくださいね。


『あっちゃんあがつく たべものあいうえお』と同じ、「え」は「えびふらい」


「み」は「みかんのかんづめ」

2作目を考えはじめたときは息子はお腹にもいなかったんですけど、完成する頃には生まれて3歳になろうとしていました。途中で出産もあったし、新生児の息子にお乳をあげながらしりとりを考えて……。でもどうしてもしりとりをつなげられないところって出てくるんですよ。そうすると「ん」を出すしかない。編集者さんが「『ん』が出ちゃったけど、もう1回仕切り直してやろう!といういい案が何かないですかねえ」とおっしゃって、 “しりとり番犬”を思いつきました。

───“しりとり番犬”楽しいですよね。「出てきた〜!」と嬉しくなります。

「ん」が語尾につく食べ物が出てきたら、“しりとり番犬”が登場して1回終了。次のページでまたあらためてしりとりをスタートします。「しりとりしましょ はじめは『へ』」で親子2匹が登場したり、「おつぎは『ゆ』」で「ごましお」が「ゆでたまご」に注射される場面では、目をふさいで震えていたり。「おつぎは『ぱ』」では、“しりとり番犬”も写真撮影に仲間入りしてるので笑顔です(笑)。


「しりとりしましょ おつぎは『ゆ』」

以前、福岡の幼稚園の先生が、園での「しりとり交番遊び」を教えてくれました。ポストみたいな形の「しりとり交番」を作って、「交番に「『ん』のつくものをもっていきましょう」と園児たちに呼びかけ、語尾に「ん」がつく言葉を子どもたちが紙に書いてポストに入れて遊んだそうです。

───「しりとり交番遊び」やってみたい! 「ん」が語尾につく言葉がいっぱい集まったら楽しそうですね。

語尾に「ん」がつくものの認識ができないと、しりとり遊びができないんですって。途中に「ん」がつく言葉も間違えて使っちゃったり。だから、まず語尾の「ん」を認識させてからしりとり遊びをやっていきましたと伺って、なるほどなあと思いました。

『あっちゃんあがつく たべものあいうえお』は、障害のあるお子さんたちにも楽しんで使っていただけることが多くて、「字が書けるようになりました」「読めるようになりました」と嬉しいお話をいただくことがあるんです。しりとりは『あっちゃんあがつく たべものあいうえお』よりちょっと難しくて、次へのステップアップ。現場の先生方によると、しりとりができるということは、言葉のレベルが上がるということなんだそうです。「第2弾どうしよう」「じゃあ、次はしりとりですかね」と何気なく作ったんですけど、出版後に感想をいただくことで、あらためて私も勉強になりました。

───難しかったページ、苦労したところはありますか?

難しかったのは、「ず」のお風呂ページです。「ずわいがに」「にぼし」「しゅうまい」とか「かつお」「おこぜ」が一緒に並んでいる絵は難しい! 頭くらいしか出せないなあ、と悩んで、お風呂につかっている絵にしました(笑)。「ば」で「えび」を描いたときは、編集者さんが「殻が1枚足りませんよ」と細かいご指摘をきちんとくださったのでありがたかったです。
あと苦労したところは……この絵本は、背景を透明水彩で描いているのですが、モチーフを目立たせたいなあと思って、輪郭線を筆で描いているんですよ。普段は色鉛筆で描いているので、この時は最後に筆で輪郭線を描き足す作業がけっこうしんどかったです。


「しりとりしましょ おつぎは『ず』」

───『おしゃべりさん』と『しりとりしましょ!』を続けて出版されたのが、息子さんがもうすぐ3歳という頃ですから、子育てと絵本作りの両立は大変だったのではないでしょうか?

あまり記憶ないくらいですもん。必死だったんでしょうね(笑)。 (>>過去インタビューはこちらから
さらにこの2作のあとに10年くらいかかって『おみせやさんで くださいな!』(リーブル)を描いたので、もっと大変でしたけど(笑)。
『あっちゃんあがつく たべものあいうえお』を描くまでは、月刊絵本や『よーいよーいよい』『ぎゅうって』『はるちゃん、ね』(共に、ひさかたチャイルド)など、人を描いていました。『あっちゃんあがつく たべものあいうえお』に人気が出てから、食べ物に手足を描く絵本が増えていきました。

───(ちょうど遊びに来ていた、さいとうさんの姪の「はるさん」にも伺いました。)『あっちゃんあがつく たべものあいうえお』が出版されたとき、はるさんはおいくつだったんですか?

はるさん: 3歳くらいで、当時のことはあまり覚えていないです。『しりとりしましょ!』は小学生だったので、絵を見ていた記憶があります。頭にカレーライスのお皿がのっている場面を見せられて、「お皿はこの大きさでいい? 校門に入れるかなあ」と聞かれました。「いいんちゃう」と簡単に答えてしまって……今考えたらそんなに軽く答えてよかったのかと(笑)。


カレーライスを頭にのせた男の子の後ろ姿が登場!

最初カレーの皿の下に、顔を描いていなかったんですよ。カレーライスのお皿に手足を付けるくらいでいいかなと思っていたら、絵を見た編集者さんに「こわい」と言われたので、「下に顔を描きましょうか」って頭にのせたんです。たしかに、麻婆豆腐の中に顔を描くというのも変だし(笑)。

───それでお皿がある食べ物は、お皿が帽子みたいなスタイルになったんですね。

はるさん:印象深かったのは「だ」のページです。お風呂からあがったお団子が、自分の串に団子を刺しているのが「ちょっとこわいなあ」って母と話しました(笑)。


「しりとりしましょ おつぎは 『だ』」

───たしかにちょっと不思議な図です(笑)。好きなページはありましたか?

はるさん:「ぴ」のメリーゴーランドのページが好きでした。賑やかで、食べ物たちも楽しそうで、いいなあと。そのときは「ザーサイ」や「いちじく」をまだ知らなかったので、「こんな食べ物があるんだ」と思いました。大きくなってからは、おばちゃんがいちじく好きやから、描いたのかなと思いました(笑)。


「しりとりしましょ はじめは 『ぴ』」

ザーサイはスライスされていなくて原型のままですからね(笑)。昔からはるちゃんには、描いている絵本を見てもらったり、評判になっている絵本があったら買ってきて、読んでみてどんな反応をするか確かめたり、いろいろ実験させてもらっていたんですよ(笑)。そしたら、はるちゃんから、工藤ノリコさんの『ピヨピヨスーパーマーケット』を逆に「おもしろいから読んでみて」とすすめられて。私も息子も大好きになりましたね。

───賑やかでかわいくておいしそうで……。工藤ノリコさんの作品には、さいとうさんの作品とも共通するものがありそう。食べたことのないものを見て「どんな味だろう」と憧れるのも絵本の楽しみですよね。
個人的には「きなこ」や「ごま」の中身がこぼれているのが気になりました。「きなこ」は「は」のページではラインダンスを踊ったせいか袋の片方だけ破けていたんですが、「で」では反対側からも中身がこぼれてて……両方裂けちゃったのかしら(笑)。食べ物とそのキャラクターがとても合っていますが、描いているうちに自然に出てくるんですか?

あまり何も考えてなくて、頭の中にあるものをそのまま描いています(笑)。


おつぎは「は」…きなこもいっしょに、ラインダンス!

───『あっちゃんあがつく』も『しりとりしましょ!』も、読んでると自然にしりとりに強くなりますよね(笑)。
大人数で楽しめる『しりとりしましょ! 巻物えほんキット』を、どんなふうに読んでほしいか、最後にひとことメッセージいただけますか?

「ほしい」という声が多く、私にとっても念願の「巻物えほんキット」発売なので、ぜひいろんな方に使っていただけたらと思います。読み聞かせのサークルや、園にひとつ作って置いておいて、みなさんに活用していただけたらと。子どもたちは自分で巻物を回すのも好きですし、絵と絵がつながっていくのを見るのも大好きです。たくさんの方に楽しんでいただけたらと思います。

───読み方のコツやポイントはありますか?

楽譜がついていますので、「アイスクリーム♪ はい!」「アイスクリーム♪」と歌って掛け合いをして、盛り上がってもらえたら嬉しいです。

───ありがとうございました!

おまけ写真コーナー☆ さいとうしのぶさんの素敵なアトリエにお邪魔しました!







姪っ子の「はるさん」もちらりとご登場。『ぎゅうって』『はるちゃん、ね』『はるちゃんがきたよ』『にこにこ』などたくさんの絵本のモデルになっています。小さい頃の面影が感じられる素敵な笑顔!ありがとうございました!

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インタビュー:掛川晶子(絵本ナビ編集部)

撮影:所靖子(絵本ナビ編集部)
編集協力:大和田佳世(絵本ナビライター)



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さいとうしのぶ(さいとうしのぶ)

  • 堺市に生まれる。嵯峨美術短期大学洋画科卒業。テキスタイルなどのデザイナーをへて、インターナショナルアカデミー絵本教室に学ぶ。
    作品には、『あっちゃんあがつく』(原案・みねよう)『しりとりしましょ!』『おしゃべりさん』『おかしなおかしなおかしのはなし』『へんてこかぞえうた 1ちゃんいちにち』『どっきりかぞえうた ちょっぴりこわいぞ』(うた・高木あきこ)『きしわだのだんじりまつり』(作・なかむらしょうこ)『たべものかるた』(原案・みねよう)─以上リーブル
     『ぎゅうって』『よーい よーい よい』『あぶくたった』『おべんとうばこのうた』─以上ひさかたチャイルド『たこやきようちえん』(ポプラ社)『べべべんべんとう』(教育画劇)『おいしい おと なぁに?』(あかね書房)『まほうのでんしレンジ』(原案・たかおかまりこ ひかりのくに)『てんとうむしのはじめてのレストラン』(アリス館)『まんまるおつきさん』(作・ねじめ正一 偕成社)『おはなし だいどころ』『おはなし きょうしつ』(以上PHP研究所)『十二支のかぞえうた』(佼成出版)『子どもと楽しむ行事とあそびのえほん』(産経児童出版文化賞ニッポン放送賞受賞 のら書店)など多数。

作品紹介

しりとりしましょ!巻物えほんキット
作:さいとう しのぶ
出版社:リーブル
しりとりしましょ!たべものあいうえお
しりとりしましょ!たべものあいうえおの試し読みができます!
作・絵:さいとう しのぶ
出版社:リーブル
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