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絵本ナビホーム  >  スペシャルコンテンツ  >  インタビュー  >  ママたちの声から生まれた人気絵本 『いっしょにするよ』刊行記念 風木一人さん・たかしまてつをさんインタビュー

「いっしょにする」ことの喜びを分かち合おう

───『とりがいるよ』『たまごがあるよ』に続いて、このたび新作『いっしょにするよ』が出版されました。こちらはどんな経緯で生まれたのでしょうか。

いっしょにするよ
いっしょにするよの試し読みができます!
作:風木 一人
絵:たかしま てつを
出版社:KADOKAWA

ママたちの声から生まれた絵本! とりたちが とことことこ。どこいくの? ママたちの声から生まれた、人気あかちゃん絵本「とりがいるよ」シリーズの第3弾!  とりたちが、ともだちと一緒にあそびます。 ぱしゃ ぱしゃ、ぺった ぺった、じゃっぼーん! 子どもがだいすきな擬音語がもりだくさん。 音の響きに反応して、子どもたちが声をあげてよろこびます。 --- いっしょに おさんぽ するよ。 とこ とこ とこ とこ いっしょに ぱしゃぱしゃ するよ。 ぱしゃ ぱしゃ ぱしゃ ぱしゃ いっしょに ぺたぺた するよ。 ぺった ぺった ぺった ぺったん --- みんなで いっしょに あそぶと たのしいね。

風木: 『とりがいるよ』と『たまごがあるよ』は、「いるよ」と「あるよ」でシリーズとしての連続性を出しました。「走る」「食べる」「眠る」など、「る」のつく動詞はたくさんありますが、「いる」と「ある」はその中でも明らかに特別な動詞です。英語で言うとbe動詞にあたるもので、「存在する」という、非常に根源的な意味を持っていますよね。
そして、もうひとつ特別な動詞が英語で言う「do」。ひとつの具体的な行為ではなくて、「勉強する」「食事する」など、さまざまな言葉とくっついて動作を表す「する」です。いろいろと考えるうちに、「いる」「ある」に続けるなら、この「する」がいいよなとひらめきました。そして「するよ」の前は何かと考えて、「いっしょに」がいいなと思いついたんです。

───タイトルから決まっていったのですね。

風木: そうですね。順序としては、コンセプトを含んだタイトルが最初に浮かんで、そこから中身を考える、というような流れでした。
好きな遊びは一人でしたって楽しいし、おいしいものは一人で食べてもおいしい。でもやっぱり友達とか家族とか、誰かと一緒だと、楽しさもおいしさも倍化しますよね。それこそが「いっしょ」の力で、僕はたぶんそこを描きたかったんだと思います。
「鳥たちが一緒に何かをする」というコンセプトが決まると、一体どんなことをするかというのは、わりと自然と出てきました。一緒にお散歩して、どろんこ遊びをして、池に飛び込んで、ごはんを食べて……最後は一緒に眠ります。ちょっとしたストーリーになっているので、『とりがいるよ』や『たまごがあるよ』を楽しんでくれたお子さんが、次のステップとして読むのにもちょうどいいかもしれません。

───その後はどんな流れで制作を進められたのでしょうか。

たかしま: 前2作は風木さんのラフをもとに絵を描いたのですが、『いっしょにするよ』のときにいただいたのは、テキストだけだったんです。一目惚れする絵がない状態で始めなければいけなかったのはこのときが初めてで、その分、絵を描く上で考えなければいけないことも多くて、かなり試行錯誤しました。

風木: 鳥を5羽にしたのも、そのうちの1羽に色をつけたのも、お母さんが登場するのも、すべてたかしまさんのアイデアなんですよ。

たかしま: お母さんの登場は最後の見開きだけにしようとか、ねんねのシーンは、もっと包まれているような安心感を出そうとか、風木さんと編集の鈴木さんからさまざまな意見をいただいて、なるほどと思って描き直しました。
それまで以上に密度の濃い話し合いを何度も重ねて、ときには意見を衝突させながらも、よりよい作品を目指しました。おかげで納得のいくものができあがったと感じています。

風木: シリーズ3作を俯瞰すると、作者である僕がある程度のところまで作って、たかしまさんや鈴木さんにお見せする、その“ある程度”のボリュームがだんだん減ってきたんですよね。3人のチームワークがどんどん高まっていたので、その分、委ねる部分が多くなってきたというか。話し合いの際も、作・絵・編集というそれぞれの領域に関係なく、忌憚のない意見が交わされました。
たまたまなんですが、この絵本のテーマは「いっしょにする」。そのテーマと重なり合うような絵本作りができたなと感じています。

───「いっしょ」の力が絵本作りの上でも発揮されたということですね。

風木: そうですね。さらに言えば、制作途中で試作品を読んでくださった方々のご意見も、随所で生かされています。鈴木さんは1作目のときから、3人だけで作るのではなく、赤ちゃんとそのママの声を聞きながら作ろうよってことをずっとおっしゃってたんですね。赤ちゃんのいる友人知人に試作品を送ったり、直接見てもらったりして、その反応を吸い上げながら作っていきました。

───赤ちゃんの目線やママたちの声を大事に作ってこられたわけですね。シリーズの人気は、そのあたりにも理由がありそうです。最後に、『いっしょにするよ』の見どころについてお聞かせください。

たかしま: 僕が一番好きなのは、「いっしょに ぽっとん するよ」のページ。『いっしょにするよ』の中では唯一、鳥たちが正面を向いているシーンです。細部までこだわって描いたので、かわいいなって思ってもらえたら何よりうれしいですね。あとは、この子たちと一緒に遊んでいるような感覚で絵本を楽しんでもらえたらいいなと思っています。

風木: かわいい鳥が5羽いること。カルガモのひなって、たぶん1羽でもかわいいんですが、何羽か一緒に並んで歩いていると、もっとかわいいじゃないですか。同じように5羽が「いっしょにする」ことで楽しさが何倍にもなるのを感じてほしいです。
あと、もうひとつ、この絵本で大事にしたのは擬音語です。擬音語は意味よりも音、感覚的な言葉なので赤ちゃんとの相性がピッタリです。「ぱしゃぱしゃ」「ぺったぺった」「じゃっぼーん!」楽しい音がいっぱい入っていますから、赤ちゃんと触れ合いながら、全身で味わってもらえたらうれしいです。

日頃、赤ちゃんに触れる時間が短いお父さんも、仕事から帰ってきてからのちょっとの時間でいいので、ぜひ絵本を読んでみてください。赤ちゃんとコミュニケーションをとるのは簡単ではありませんが、絵本が一冊あるだけで、一緒に楽しい時間を過ごすことができますよ。

───ありがとうございました!

撮影:後藤 利江 / 取材・文:加治佐 志津
企画:株式会社KADOKAWA 文芸局 児童図書編集部
初出:KADOKAWA発の文芸情報サイト「カドブン」 2018.6.28



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風木一人(かぜきかずひと)

  • 1968年、東京都生まれ。絵本の文章作家、翻訳家。主な作品に『ニワトリぐんだん』(絵・田川秀樹、絵本塾出版)、『うしのもーさん』(絵・西村敏雄、教育画劇)、『ぬいぐるみおとまりかい』(絵・岡田千晶、岩崎書店)、『ふしぎなトラのトランク』(絵・斎藤雨梟、鈴木出版)などがある。『ながいながいへびのはなし』(絵・高畠純、小峰書店)はフランス、韓国、台湾、中国で翻訳されている。小説、漫画、エッセイなどのコンテンツを配信するサイト「ホテル暴風雨」のオーナーとしても活動中。http://hotel-bfu.com/

たかしまてつを

  • 1967年、愛知県生まれ。イラストレーター。1999年ボローニャ国際絵本原画展入選、2005年ほぼ日マンガ大賞受賞、2005年二科展デザイン部イラストレーション部門特選賞受賞。主な作品に『ブタフィーヌさん』(幻冬舎文庫)、『あすナロにっき』『あすナロびより』(共著・中村文)、『ねこはいじん』(KADOKAWA)などがある。イラストを担当した「ビッグ・ファット・キャット」シリーズ(幻冬舎)も人気。www.tt-web.info/

作品紹介

とりがいるよ
とりがいるよの試し読みができます!
作:風木 一人
絵:たかしま てつを
出版社:KADOKAWA
たまごがあるよ
たまごがあるよの試し読みができます!
作:風木 一人
絵:たかしま てつを
出版社:KADOKAWA
いっしょにするよ
いっしょにするよの試し読みができます!
作:風木 一人
絵:たかしま てつを
出版社:KADOKAWA
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