好評につき2刷!ことわざがつながって、ひとつの物語になったおもしろ絵本
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絵本『星の使者 ガリレオ・ガリレイ』『生命の樹 チャールズ・ダーウィンの生涯』でおなじみの、チェコスロバキア出身のアメリカを代表する絵本作家、ピーター・シスの展覧会が練馬区立美術館で開催中です。
日本ではじめて開催されるシスの展覧会です。
代表作の絵本原画やシスの創作活動の原点であるアニメーション作品を中心に、オブジェや構想メモ、スケッチ、日記など様々な作品や資料を含んだ約150点を通して、シスの芸術を紹介します。
会期:開催中〜11月14日
会場: 東京都練馬区立美術館
この書籍を作った人
1949年、旧チェコスロバキアのブルノ生まれ。プラハの美術工芸学校とロンドンのロイヤル・カレッジ・オブ・アートで学び、1982年アメリカに移住。以来、新聞、雑誌、書籍の他にアニメーション映画の分野で幅広く活躍している。氏の制作による2本のアニメーションは、西ベルリン映画祭で金熊賞を、トロント映画祭でグランプリを、ロサンジェルスの映画祭で金鷲賞を受賞している。また、本の分野ではニュ−ヨーク・タイムズ紙が選ぶ年間ベストテンや、パブリッシャーズ・ウィークリーのベストセラーリストに何度も名を連ね、絵本『星の使者』(徳間書店)で、アメリカの優れた絵本に与えられるコールデコット賞推薦を受けた。日本では他に、『三つの金の鍵』『マドレンカ』(BL出版)などが紹介されている。『生命の樹』(徳間書店)では、2004年にイタリアのボローニャ国際児童図書展ノンフィクション大賞を受賞の他、数々の賞を受賞。現在はニューヨークに家族とともに住んでいる。
出版社からの内容紹介
コールデコット賞推薦 権力に屈せず地動説を唱え続けた結果、宗教裁判にかけられ、有罪となってしまったガリレオ・ガリレイ。信念を曲げず真実を求めた科学者ガリレオの生涯を、美しいイラストで織りあげた珠玉の絵本。精緻な絵と見事な手書き文字は必見。子どもも大人も楽しめます。
みどころ
学校ぎらいで外で遊ぶのが好き。兄と2人で化学の実験をするのが好き。そんな少年だったのは・・・。
博物学者、地質学者にして思索家、『チャールズ・ダーウィン』の生涯をピーター・シスが自伝や手紙、「種の起源」などを元に描いた伝記絵本。
とは言っても、前頁に渡り、シス独特の点画の様な細かく美しい、そして緻密な絵で描かれており、文章もさりげなく読みやすい。絵日記風になっていたり、見開きの大きな画面で見せたり、「絵本」としてとても魅力溢れるものになっています。
それもそのはず、2004年 ボローニャ国際児童図書展ノンフィクション大賞を受賞しています。
青年チャールズは父が医者にしたいからと入学したエディンバラ大学を興味ないから・・・と2年で退学。それでは牧師になれ、と次に入った学校では植物学や地質学を熱心に学びます。
そこからいよいよクライマックス、学者としてビーグル号に乗り大航海に出ます。この辺りのお話は何度見ても飽きず、子供だけでなく科学が好きな大人まで夢中にさせてしまいそうです。当時の地図が描かれていたり、発見した生物や植物の図が描かれていたり。気になる場面が満載です。そしていよいよ「進化論」の発表へ。
ちなみに既刊のガリレオ・ガリレイの生涯を書いた「星の使者」もコールデコット賞に推薦されています。こちらもとても美しい絵本です。大切にじっくり味わいたい2冊です。