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絵本紹介
2021.11.23
出版社からの内容紹介
ジグモのジグモンタは、穴ふさぎが得意な服の修理屋さん。でも、この頃はみんな新しいものを欲しがります。「穴ふさぎなんて、もう役に立たないんだ」。気落ちしたジグモンタは、気晴らしに森に出かけますが……。修理という作業を通じて、古いものを使い続ける意味とともに、物作りの喜びまでもが伝わってくるお話。すぐに新しいものが手に入る今こそ読みたい絵本です。
この書籍を作った人
東京都生まれ。多摩美術大学卒業。C M 、アニメーション、映画などの監督をする。Eテレ「シャキーン!」のアートディレクター。映画「食堂かたつむり」「ウール100% 」泣き止み動画「ふかふかかふかのうた」。絵本の著書に『あずきの あんちゃん ずんちゃん きんちゃん』(植垣歩子・絵)『ぞーっくしょん!』(以上、福音館書店)、『りんごさんとるりこさん』(小川糸・原作/ポプラ社)、『こんこんとやさしいやさい』(にきまゆ・絵/教育画劇)がある。地元、三鷹市でおはなし会を開いている。
この書籍を作った人
高尾裕子多摩美術大学卒業。大手玩具メーカーの企画デザイン室を経て、アメリカでカリグラフィー、水彩画、銅版画などを学ぶ。帰国後、絵本の仕事を始める。主な絵本に『ハムスターのハモ』『ハモのクリスマス』(福音館書店)『ふゆの日のコンサート』(架空社)『もねちゃんのたからもの』『さんびきのこねずみとガラスのほし』(徳間書店)、挿絵の仕事に『ねずみの家』『帰ってきた船乗り人形』『池のほとりのなかまたち』(徳間書店)『クリスマスのりんご』(福音館書店)『雨がしくしく、ふった日は』(講談社)など。
ジグモという、土の中に巣を作るクモが主人公のお話です。
「あなふさぎ」という、修繕屋さんを代々営んでいるという設定。
古いものを大事に繕って使うことは
そのものとともに、思い出も残っていくのだと
温かい気持ちになりました。
あるもので工夫するという当たり前のことを
喜びに変えられることは、幸せなことだと感じます。
子供のころ
庭にとても大きなクモの巣を見つけ
あまりの見事さに、毎日眺めていたことがありました。
大きなクモの巣を維持し続けるのはとても大変なことらしく
色んなものが引っかかって穴が開いたりするのを
懸命に修繕し続けている姿をみて
クモってとても働き者なんだと思いました。
ある日、台風が来て
巣の主の姿が見えなくなりました。
とたんに巣は荒れ果て、無くなってしまいました。
巣は、維持管理し続けないと、あっという間にダメになってしまうとてももろいものだったのだと、知りました・・。
ふと、そんなことを思い出しました。
(やこちんさん 50代 ママ)
あなふさぎ。
人間界でいうところのかけつぎを仕事にしているジグモンタ。
お父さんもおじいちゃんもひいおじいちゃんもあなふさぎの仕事をしていて、ジグモンタは仕事に誇りを持っている。
それなのに、必要とされない時が来ようとは・・・!
ジグモンタの哀しみが伝わってきて、読んでいる私も何だか切なくなってきました。
でもひょんなことからリメイク術を手に入れ、確かな技術にハイセンスなリメイク。
今風の仕事へとステップアップ!
時代と共に必要とされる仕事は変わってくるかもしれないけれど、発想の転換で、幾らでもその技術を活かす仕事はあるのだと、改めて感じました。
そして、ジグモンタの前向きな姿が、とても素敵だなと思いました。
(hime59153さん 40代 ママ)
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