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日・中・韓平和絵本 へいわって どんなこと?

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ライフワークは絵本の読み聞かせ!

─── こうたくさんは作品を描かれる時に、いつも綿密な取材をされていますよね。今回もどこかに出かけたりされたんですか?

よしなが:今回は近くの公園にはいつくばって写真撮ったりしました。どの角度で描けば、落ちてきたあんまんが山のように見えるか…とか、アリ達がどんな道筋をたどってあんまんまでたどり着いたのか…とか考えながら。
それと、この作品は秋から冬にかけての季節を描いているので、その頃に出てくる昆虫についても結構調べました。アリが戦う場面に登場するサシ虫やハエトリグモはアリを捕食する虫なんですよ。
…あと、妹がボディービルの写真をやたら送ってくれましたね…(笑)

─── 絵を描く上で苦労したところはありますか?

よしなが:本当は人間の持ち物とかを出して、アリエッティ(※映画「借りぐらしのアリエッティ」)みたいにしたいなと思ったんですが。

─── アリだけに?(笑)

よしなが:アリだけに(笑)。
でも、絵を描いているときに、近くにある文房具とかをさわりながら、「絵本の中で使えないかなぁ…」って考えるのですが、アリの大きさを考えると難しいんですよ。
アリは虫の中でもちっちゃい部類なんで、どんなに小さいものを描いても、すべてが巨大になっちゃうんですよ。そうすると、メインであるあんまんが目立たなくなっちゃうからそれは避けないと…と思いました。
使えたのはレシートとクリップくらいかなぁ・・・。絵本の中でぜひ見つけてほしいですね。

─── 今回の新作以外にも、最近では『ようかいガマとの おイケにカエる』、『新・今昔物語絵本 鬼のかいぎ』、『ばあちゃんのおなか』など、色んな絵本を出されていますが、作品中にはご自身で文章も絵も描かれるときと、作家さんの文章に絵を付けるときとありますよね。
完全オリジナルなものと意識の違いなどはありますか?

よしなが:文章があるものでは、自分がやらない作品をやれるのが面白いですよね。
「あ、そういう絵を描いてみたかったな」って、新しい扉が開く感じが新鮮です。
ただ、文章のリズムが自分の呼吸じゃないので、講演会とかで読み聞かせするのが難しいんですよ…。

─── こうたくさんは講演会活動も非常に積極的に行ってますよね。

よしなが:読み聞かせはライフワークになってますね。僕は元々イラストレーターをやっていんですが、その時は読者の反応とか全くなかったんですよ。でも、絵本作家になって、講演会に読んでもらって、読み聞かせで直接反応が返ってきたときは、「絵本やってて良かった〜〜」って感動してます(笑)。

─── 最近は三線とかも入れて、パワーアップしていると伺ったんですが・・・

よしなが:はい!
・・・というのも、読み聞かせをやって、もり下がったときの空気の凍てつき様が「この仕事を辞めようか…」思うほど辛いんですよ。だから、自分のためにも(笑)、子ども達に楽しんでもらえるよう、いろいろ工夫しています。
最近はライブペイントやったり、勝手にご当地キャラを作ったりして、大人気ですよ(笑)。
あ、僕が講演会で描いたキャラクターはホームページに載っているので、ぜひ見にきてください。
最近はこの『でんせつのきょだいあんまんをはこべ!』のポストカードを使って、登場人物の紹介をやったりしています。
プロレスの実況のノリで「アリぃぃぃヤぁマぁぁぁ〜アリぃぃぃロぉぉ〜〜〜!」とやると、100%子どもにはウケるでしょうね(笑)。

『でんせつのきょだいあんまんをはこべ!』のポストカード
▲ポストカードは全部で4種類!それぞれオリジナルメッセージが入っていて、こちらも迫力満点です!

─── ありがとうございました!
それでは、講演会のノリで(笑)、絵本ナビユーザーの方へメッセージをお願いします!

─── (一同拍手喝采)
ありがとうございます!
動画に声が入らないよう、笑いをこらえるのが大変で…(笑)。
最後に、この絵本を読むお母さん達へメッセージをお願いします。

よしなが:「イケメンとか、草食系が流行ってるとか言うけど、本当はマッチョが好きなんでしょ!」と(笑)。
「久々に思い出してください、昭和のゴリゴリした俳優を! ヒーローというのはやっぱり骨太でなければいけないですよ!」
…というのは冗談で…(笑)。
アリの目線になると、こういうちょっとしたことも大スペクタルなんだよ。別に遊園地とかに行かなくても、普段の草むらが大冒険なんだよ…っていうのを子どもたちに伝えてほしいと思いますね。そして一緒に草むらに出て、アリやバッタや、小さい植物なんかを見てこの絵本に思いを馳せてもらいたいです!

あと、僕今年、ちょうど絵本作家5周年なんで、記念に学校やPTAのお知らせで使えるイラストを勝手作って、「ご自由にお使いください!」っていうのをやろうかと考えているんです。
そのご連絡もホームページでやりますので、ぜひホームページにも遊びに来てもらえたら嬉しいです(笑)
・・・すみません、宣伝ばかりで・・・

─── いえいえ! 楽しいお話をありがとうございました!

記念撮影

よしなが:(小声で)…実は、サトシンさんからは本の感想をまだもらっていないんですよ…。(※取材日は9月2日でした。)

─── え!? それは気になりますね…。 せっかくなので、この場でサトシンさんへ質問してみたいことがあれば聞いておきますよ!

よしなが:本当ですか?
それでは…。

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サトシン

  • 1962年、新潟県生まれ。
  • 広告制作プロダクション勤務、専業主夫、フリーのコピーライターを経て、絵本作家に。作家活動の傍ら、新しいコミュニケーション遊び「おてて絵本」を発案、普及活動に力を入れている。
  • 絵本の主な作品に『うんこ!』(西村敏雄・絵/文溪堂)、『ヤカンのおかんとフトンのおとん』(赤川明・絵/佼成出版社)、『おったまげたとごさくどん』(たごもりのりこ・絵/すずき出版)など。その他著書として『おてて絵本入門』(小学館)、『きいてね!おてて絵本』(扶桑社)など。

よしながこうたく

  • 1979年福岡県生まれ。九州産業大学デザイン科卒業。
  • 18歳から作家活動をはじめ、現在、イラストレーターとして雑誌、TV、CDジャケット、雑貨等あらゆる媒体にて国内外問わず活動中。
  • 2007年2月より拠点を東京から福岡に戻しアーティスト3兄妹でイラストレーション血族事務所「STUDIO Edomacho」を設立。事務所と併設してアートカフェ「Cafe Edomacho」も経営している。
  • はじめての絵本『給食番長』(長崎出版)は、子どもから大人まで幅広い層に受け入れられ、注目されている。

作品紹介

でんせつの きょだいあんまんを はこべ
作:サトシン
絵:よしながこうたく
出版社:講談社


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