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《スペシャルコンテンツ》あそびにきてくれました!

2011.08.10

『いろいろ ばあ』が発売されたばかり!
新井洋行さんが遊びにきて下さいました

先日、オシャレなアトリエでお話を聞かせてくれた新井洋行さん(インタビュー記事はこちら)が、今度は絵本ナビに遊びに来てくださいました!

いろいろ ばあ

いろいろ ばあ
作:新井 洋行
出版社:えほんの杜

びっくり! のち にっこり。いろんな いろと あ・そ・ぼ! 赤ちゃん絵本の人気作家、新井洋行がおくる最新傑作です。 「いろいろ…」のかけ声でいろんな色が、いろんな形に大変身! 読む側、聞く側に笑顔が生まれる、おしゃれで楽しいベイビーブック。

新井:前回お見せした『いろいろ ばあ』が発売になったので、遊びに来ました!

─── ありがとうございます!
アトリエにお邪魔したときは、まだ本になっていない色校の段階だったんですよね。実際に完成したものをご覧になってどうですか?

新井:僕、いつもは作品によって絵の描き方を変えているんですが、この『いろいろ ばあ』は、元々自分が描いていた世界観や絵の雰囲気にすごく近いものが描けたと感じています。 自分の原点ともいえる描き方で、子ども達に届けたい作品ができたのがすごく嬉しいですね。

─── 元々の描き方というと、以前にもこのキャラクターを考えられたことがあるんですか?

新井:えのぐのキャラクターは初めてなんですが、学生時代に、同じような形をした風船くんが主人公の作品を作ったことがあるんですよ。
本当によく似ているんです。風船に顔がついていて、帽子をかぶっていて、シンプルで…

風船くんを書く新井さん
▲いつも持っているというスケッチブックにサラサラと…

─── 可愛いキャラクターですね! この紐についているのは何ですか?

新井:これはお薬なんです。風船くんは洞窟に住むドラゴンが風邪をひいたから薬を持っていってってお月さまにお願いをされて、薬をつるして冒険に行くんです(笑)。
すっごくファンタジーな作品ですよね。このおはなしは今でも大好きなんですよ〜。
どこかの出版社さんから、声がかかるのを待っています(笑)。

─── このほんわりする顔の表情は『いろいろ ばあ』のえのぐ君たちに通じるものがありますね。えのぐに顔を描こうというのは、最初から考えていたんですか?

新井洋行さん 新井:最初は、赤ちゃん絵本じゃなくて、いろ君達が協力して絵を完成させていくという、もっとストーリー性のある内容だったんです。
それを『いろいろ ばあ』の担当編集者のSさん…今日も一緒に来たんですが…、彼女から「ダメだ」って言われて(笑)。

(担当編集者)S:そんなきつくは言ってないですよ!(笑)
私は、前の作品もすごく好きな世界だったんですけど、もうちょっと、何かこう…「飛び出せ!」みたいなイメージがほしかったんです。

新井:Sさんの中にはすでに『いろいろ ばあ』のイメージがあったんですよ。…僕は操られた感じで…(一同笑)。
でも、Sさんは僕の作品をすごく好きでいてくれて、作品と同じくらい僕の作家性や、今後僕が向かっていきたい先なんかもすごく感じ取ってくれて、色々言ってくれるんです。作家は作品に入り込めば入り込むほどよそが見えなくなってしまいますから、そこを冷静にジャッジして風を吹き込んでくれるというか、その上を望んでくれる編集さんってすごくありがたいなって思います。

─── 作品を作る過程のやり取りって、あまり読者には伝わってこない部分ですよね。だから、伺っているとすごく新鮮で面白いです。でも、一生懸命作っている作家さんに対して、直接意見を伝えるのって、すごく勇気がいりますよね。

新井:勇気はいらないんじゃないかな。彼女、気が強いから(笑)。

S:そんなことないですよ〜(笑)。
いっつも、イヤだって言われたらどうしよう〜…って、ドキドキしながら打ち合わせに臨んでいるんですよ!

新井:そうなんですか?(笑)。ただ、Sさんはいつも良いところは良いと素直に面白い反応を返してくれるから(笑)、僕も「これを出したら、どんな反応するんだろう」って、見せる楽しみがあります(笑)。

─── お子さんや周りのお友達の反応はいかがでしたか?

新井洋行さん 新井:僕の子どもはこの絵本の対象より大きくなってしまっているんですが、「これ、好き」って言ってくれますね。それぞれ、好きないろ君の動きとか言葉があるらしくて、そこを声に出して読んでいます。
混色のところも、「あ、これは紫になるのか…」って反応してくれてました。
うちではよく絵の具を使って、絵を描いたり、コラージュを作ったりということを子どもと一緒にやっているから、それを思い出していたのかも…。(おまけコーナーへ)

あと、この絵本ができてすぐに、ワークショップをすることがあって、そこでも読んできました。
Sさんが読んだんですが、面白かったですよ〜(笑)。
絵の具が飛び出すたびに、子どもが「もったいなーい!」って(一同笑)。
僕としてはそれだけリアルに感じてくれるんだって、「しめしめ」って感じでした(笑)。
そうしたらSさんが、「大丈夫だよ〜、これは戻るんだよ」って言って、僕がビックリ!

S:これ、持ち主がいないときにいろ君たちが遊んでいる設定なんですよ。
(新井さんに)ね?

新井:あ、そうなんだ。知らなかった〜(笑)。

─── この思い切り飛び出すところは、実際にチューブを押す感覚を知っているとすごく気持ちいいですよね。

新井:そうなんです!僕らはチューブから元気よく色が飛び出すという感覚が、赤ちゃんにとって面白いんじゃないかと思ってこの絵本を作ったので、実際に「うちの子に、何度も読まされました…」って感想をいただけるのが、すごく嬉しいです。
絵本ナビさんでも、レビューを書いてくださる方の中に、色が混ざるところに反応をしてくださる方がいて、我が家みたいに、子どもの年齢が上がっても、色の絵本としても楽しめるんだなぁ…と。意識して色の絵本を作ったわけじゃなかったので、そういう意味でも、面白い作品ができたと思いました。

─── レビューに、「他の色は出ないんですか?」って書かれていた方もいましたね。

新井:他の色が出てくるの、見ますか?

S:え?

新井:実は続編のダミーがあるんですよ(笑)

(一同):えーーー!!?

まさかの続編のラフが出つつも、新作はまた進展があったら紹介される…かも?というところで、乞うご期待!
今日、ここから新しい動きが生まれたような、とってもにぎやかでワクワクする新井さんの訪問でした(笑)。
最後に新井さんと記念にぱちり。

記念撮影
▲新井さん、『幸せの絵本』を持って…。(読みこんでくださっているそうです!)
記念撮影
▲名(迷)コンビ?編集のSさんとも。このお二人から、今後どんな作品が生まれるのか楽しみですね。

─── ありがとうございました!

更に今回はサプライズで、『いろいろ ばあ』のえのぐ君たちの絵をプレゼントしてくださる(!)ということで、オフィスの中で最後の仕上げをする様子を見せてくださいました。その貴重な様子は動画でお送りします。

生の声でメッセージもいただきました!!

記念撮影
▲額に入れてカナガキ事務局長に手渡ししてくださいました!
読者の皆さんにもプレゼントできる企画を準備中です。そちらもお楽しみに…。

<おまけ>

作品
▲新井さんのお嬢さんが作られた作品です。
最後に、新井さんが娘さんと遊んだ、絵の具を使ったワークショップのご紹介。
夏休みに、お子さんと一緒に遊んでみてはいかがでしょうか?

テーマ:「何にも見えない絵を描こう」
絵の具を使って自由に絵を描きます。
「これを描きなさい」とか「何を描いたの?」っていうやり取りのない、子ども達が好き放題、思いの丈を紙にぶつける経験をさせてあげてください。


<用意するもの>
・絵の具 (一緒にクレヨンや色鉛筆など、絵をかける画材を用意しても構いません)/パレット/筆 (なくてもOK)/水/画用紙/新聞紙

1)準備をする
絵を描く部屋の床に新聞紙を敷いて、その上に画用紙を置いて絵を描きます。
大きいお子さんなら床を汚さないので、机の上に新聞紙を敷くだけでもOKです。
(絵の具が飛び散ることもあるので、心配なときは壁にも新聞紙を貼ってください)
洋服も汚れてしまうので、うちではパンツ1丁になってやっています(僕は服を着ています)

2)画材を並べて、自由に色を塗っていく
子ども達のやりたいように、画用紙に色を塗っていってください。
パレットに絵の具を置いてから色を混ぜても、直接紙の上に出しても、筆を使っても、手で色を伸ばしても何でも構いません。
子ども達の自由に、好きなように描かせてあげてください。

3)完成
一番難しいところはどこでストップをかけるかです。やりすぎてしまうと、全体が茶色になってしまいます(笑)。
2回くらいやるのが理想です。1回目は丁度良いと思うタイミングで止めます。2回目はとことんまでやらせてあげましょう。
出来た作品は乾かして、部屋に飾るのも良し、ファイルで保存するのも良し。

出版社おすすめ



絵本ナビ編集長『はじめての絵本 赤ちゃんから大人まで』2月24日発売!

スペシャルコンテンツメニュー

新井 洋行【あらい ひろゆき】

  • 本、玩具作家、デザイナーとして、テレビの番組デザイン、玩具の企画デザイン、Tシャツや雑貨のデザイン、CDジャケットのデザイン等のほか小説などのイラストも手がけている。
  • 絵本作品に『おおごえずかん』、『カラフルアニマル』(コクヨS&T)、『四字熟語ワンダーランド』、『ソケットとおとのまほう』、『クリップとみずのまほう』(フレーベル館)、『しゅっしゅぽっぽ』(教育画劇)、「あけて・あけてえほん」シリーズ『れいぞうこ』、『おしいれ』(偕成社)他多数。


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