シェリー・ダスキー・リンカーとトム・リヒテンヘルドのタッグによる、「乗りものが大好きな子どもたちにおくる、おやすみなさいの絵本」シリーズ、第3弾。
「ニューヨークタイムズ」ベストセラーリスト第1位に輝いた『おやすみ、はたらくくるまたち』の続編です。
工事現場に朝が来て、働く車たちが目を覚まします。
今日は、大きなビルを作る新しい工事の始まりの日。
車たちは、設計図を見て思います。
「なんて りっぱな ビルだろう! これは たいへんな しごとになるぞ。5だいの くるまで できるかな?」
ミキサー車が大きくクラクションを鳴らすと・・・?
『おやすみ、はたらくくるまたち』に登場した5台の車たちに加え、今作では新たな仲間、
スキッドステアローダー、バックホーローダー、ひらだいトラック、フロントエンドローダー、ポンプしゃの5台の車が加わります。
ビルを完成させるために一生懸命働く10台の車たち。
それぞれの特性を活かし、協力して作業する様子がいきいきと描かれます。
「たすけあって はたらけば あっというまに しごとは おわる。」
愛嬌のある表情の彼らですが、首尾よく工事を進めていく姿は、かっこいい!の一言。
そして夕日が沈み、それぞれの仕事をしっかり終わらせた車たち。
穏やかで優しい夜空のした、土のベッドで横たわり、ゆっくりと眠りにつきます。
働く車のおやすみの時間が丁寧に描かれるこのシリーズ。
今回も、ゆったりと子どもたちを眠りに誘います。
一台ごとの仕事と「おやすみ」を順番に描く前作と比較すると、
より車の働き、かっこいいところがフォーカスされています。
思い切りワクワクを味わって絵本を読み終えた子どもたちも、最後はきっと憧れの車たちと同じ、満ち足りた表情になっているはず。
「しーっ‥‥‥
おやすみ‥‥‥ゆっくり おやすみ!」
(掛川晶子 絵本ナビ編集部)
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