アンビグラムとは、逆さまにしたり鏡に映したりしても読めて、意味も逆になったり、別の意味になったりもする、不思議な文字アートのこと。
本書では、数々のアンビグラム作品をクイズ形式で紹介しています。
本書を手に取りちらりとでも読めば、だれもが目を離せなくなるはず。
でも……この絵本の魅力を文章で伝えることの、なんとむずかしいことでしょう。
そのまま読んだら「カブトムシ」、上下逆さで「クワガタ」と読める。
そのまま読んだら「ぶたにしんじゅ」、上下逆さで「ねこにこばん」と読める。
そんな文字があるだなんて、信じられますか?
著者は、逆さまにすることで「挑戦」とも「勝利」とも読むことができるポスターを手がけ、広くアンビグラムを世に知らしめたノムライッセイさん。
ひらがな、カタカナ、漢字にアルファベット——
ノムラさんの手にかかれば、どんな文字でもアンビグラムに!
イベントでは、なんと即興(!)でアンビグラム制作をおこなっているというからさらにおどろき。
巻末には、そんなノムラさんが伝授するアンビグラム作成のコツまで記載されています。
これでオリジナルのアンビグラムをつくれば、みんなびっくりすることまちがいなし!
ひと目見てみれば、もう夢中! さあ、アンビグラムの不思議な世界へ!
(堀井拓馬 小説家)
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