2015年9月、193の国連加盟国の全会一致によって2030年までの 「持続可能な開発のための目標 Sustainable Development Goals : SDGs (エス・ディー・ジーズ)が採択されました。
一方、日本では小・中・高等学校の新学習指導要領に持続可能な社会の創り手の育成が学校の役割であると明記されました。
いま、国内外で、あらゆる領域でSDGsへの取り組みが広がっています。
本書はSDGsをわかりやすく、楽しく知ってもらうために、インフォグラフィックや写真、 マンガなどを使い、17個の目標の説明、優れたアイデアに焦点を当てた世界の活動34事例を紹介。
また、環境問題や金融、福祉、テクノロジーの専門家など14名の執筆者のコラムも掲載し、 読者の学びの心を刺激する書籍になりました。
(アイデアにこだわった事例紹介) 世界や国内の事例を紹介していますが、 単なる活動紹介ではなく、アイデアにこだわって紹介しています。 「そんな方法があるなら、こんな方法もあるかも! 」と心が動くことを期待しているからです。
先端テクノロジーを使った活動もあるし、子どものアイデアが実現した例もあります。 読んだ人が、自分ならどうするか、と考えられるような視点を提供することを目指しました。 (小さなアクションがテーマの物語) 暗記させることが目的の本ではありません。
体系化され、整理された知識を提示することで、わかった気になり、 むしろ思考停止が生まれることがあります。
それよりは読者の心が動き、次のアクションが生まれることが大切ではないでしょうか。 そのために、この本の重要なパートとして、あるストーリーをつくりました。
作者は、湯浅政明監督のデビュー作となった アニメ映画「マインドゲーム」の原作者として知られるマンガ家、ロビン西さんです。
(専門家の視点もしっかりと) ビジュアルがメインの書籍ですが、要所要所に専門家が執筆するコラムを掲載しています。 執筆者は14名。環境問題の専門家、金融の専門家、テクノロジーの専門家など、 SDGsを読み解く様々な視点を知ることができます。
(未来の教室から) SDGsの達成目標年は2030年ですが、 この2030年を通過点と考える視点をもつことが大事だと考えています。 なぜなら子どもたちは、その先を生きていく存在だからです。
この本にも、その視点を入れるため、現役の中高生に集まってもらってワークショップを行い、 「未来への問い」を考えてもらいました。
このワークショップは、大人と子どもが対話する、まるで「未来の教室」とでも言えるような、 とても大切な時間となりました。 その場で、50個以上の問いが生まれたのですが、本書には20の問いを掲載しています。
2030年までに頑張りたい地球に生きる私達の大きな宿題SDGs。
子供にもわかりやすい、また、ぼくらにも私達にもできる!と思える構成で書かれた1冊に思いました。
SDGsの児童書は結構高額な物が多いのですが、1000円台で購入できるのも魅力に思いました。 (まゆみんみんさん 40代・ママ 女の子10歳)
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