イギリスの名探偵シャーロック・ホームズとフランスの怪盗アルセーヌ・ルパンが、3つの謎の事件をめぐって推理力の火花をちらす。
息子の冬休みの宿題に、本の紹介文を書くというのがありました。
冬休み、読み聞かせした本、読んだ本はいろいろとあったはずなのに、冬休みの終盤になってこの本読みたいと言ったのです。
いろんな出版社から出ているので迷ったのですが、この本を選びました。
あとがきを読むと翻訳ではなく翻案らしいので、確かに文章がなめらかでとても読み聞かせしやすかったです。
子ども時代にも読んだはずなのですが、私の方はどうだったか忘れていました。
原作はルブランなので、ルパンびいきになっています。そしてホームズだと色恋ってほとんどない印象なんですが、ルパンは金髪美女や過去のほのかな恋なんて艶っぽい要素も。
この辺は、岩波少年文庫や偕成社文庫などはどんな風になっているのかなあと読み比べてみたくなりました。
著作権が厳しくなかった時代だからできたこの夢のような競演。舞台はフランスだし、作者はルブランだから明らかにホームズには分が悪そう。
一緒に来たワトソンが何だかかわいそうなお話でもありました。私も子ども時代に探偵物はしっかり読みましたが、子どもって探偵物好きなんだなあと改めて思いました。
今読んでもルパンもホームズも魅力的なキャラクターですね。 (はなびやさん 40代・ママ 男の子11歳)
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