エマ・ジーンは学校でういていた。だって、同級生たちがやっていることといったら、相手の気持ちを傷つけたり、自尊心をふみにじったり、約束をやぶったり、自信をなくさせたり。おたがいにつけあっている痛みの数といったら! エマ・ジーンはそんな理不尽がいやだし理解できないので、みんなからちょっとはなれて、遠くから観察しているのが癖になっていた。でもある日、トイレで泣きくずれているコリーンから助けをもとめられる。がらにもなく、コリーンの「問題」を解決してあげようと思いたってしまったから、さあたいへん。コリーンの「問題」はさらにとんでもないことに――。ゴールデンカイト賞オナー賞受賞。『パブリッシャーズ・ウィークリー』『スクール・ライブラリー・ジャーナル』『ニューヨーク・パブリック・ライブラリー』『シカゴ・パブリック・ライブラリー』『フィラデルフィア・インクワイヤー』『マイアミ・ヘラルド』『ブックセンス』が選ぶ2007年ベストブック。
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