死後の世界を信じているわけではないが、
あったらいいなと思う時もある。
2011年4月に、28歳で川崎から山口県周防大島へ。
紛れもない限界集落で、じいちゃんばあちゃんの言葉に耳を傾け、笑いそして涙する。
13年間の島暮らしの記録。著者初のエッセイ集。
●編集部より
会ったこともない人の葬式へ行き、山火事が起これば消防団として出動、息子誕生で新聞社から取材依頼、友人は選挙に出馬し見事当選、40才になって初めて母とイタリア旅…周防大島で手に入れた広大な土地で、2024年みつばちミュージアム「MIKKE」をオープン。
ミシマ社が2015年から刊行している雑誌『ちゃぶ台』に創刊号から寄稿をしてくださった内田健太郎さんのエッセイを読み感じたこと。それは「島の暮らしって、とーってもゆったり…して…ない!?」という発見でした。
養蜂家という職業につきながら、その仕事だけをしているのではない。次から次へとやってくる「自分の番」を受け止めながら、考え、生活しつづける内田さんの言葉は、移住や暮らすことに新しい感覚をもたらしてくれます。
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