『ケーキの切れない非行少年たち』などの大ヒット作に続く、ミリオンセラー作家でもある著者の最新作!
食べ渋り、食べるスピード、偏食、
好き嫌い、こだわり、栄養の偏りなど。
子どもたちの食体験は、
彼らが抱える課題や生きにくさ、
学校でのトラブルとも密接に関連しています。
一日3食、人は人生を通じて
延べ9万回もの食事を摂ると
言われています。
それだけ人間の活動の中心にあり、
なくてはならない「食事」。
食事を通じて見られる問題や課題は、
子どもたちが子どもである間に、
できるだけ適切に、周りの大人たちが
ケアをしてあげたいものです。
そうは言っても日々の仕事や家事に追われ、
子どもたちの健康と栄養を考え、
好き嫌いに考慮した上で、
毎日、毎食、適切な量の適切な食事を与えることはそれだけで大変なこと。
「料理は愛情」という言葉からプレッシャーを感じる親御さんも、多くいらっしゃるのではないでしょうか。
子どものしつけにおいて、
・いい加減にしなさい…「否定」
・〜しなさい…「指示」
・〜しちゃダメ…「禁止」
・〜なんで〇〇するの…「詰問」
・〇〇しないと〇〇するよ…「罰」
というような5つの言葉群は、あまり効果的でないと言われています。
でも、子どもの食べ方が汚かったり、いつまで経っても食べ終わらなかったり、食べ物をこぼしたり、残したり、といったことが続けば、こうした言葉も自然と出てきてしまいます。
大人たちは、いかにして子どもの食事における課題に向き合い、子どもが心に抱えるトラブルや問題を少しでも減らしていくことができるのでしょうか。
本書では、児童精神科医・医学博士であり、
精神科病院や医療少年院、女子少年院などに勤務した実績を持つ、宮口幸治氏を著者に迎え、子どもたちの「食」に絡む一つひとつ問題を丁寧に紐解き、その背景にあるものや、対応策についてわかりやすく解説していきます。
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