
「ぼくはりさちゃんのおきにいりのふく。」 そう話すのは、黄色い体にオレンジのしましまが入った、かわいい長袖くん。 大好きなリサちゃんと、たくさんの思い出を作りましたが、もうリサちゃんには小さくなってしまったみたい。
すると針と糸が登場して、お母さんがちくちくちくと魔法をかけると…… お花のワッペンが車のワッペンに変わり、隣に住むゆうくんへのおさがりになりました。
でも、元気いっぱいのゆうくんは、服を汚したり、あちこちに脱ぎ捨ててしまったり、もう大変! 我慢できなくなった長袖くんは、リサちゃんの元へ帰ろうとしますが、はたしてどうなるのでしょう……?
この絵本は、お気に入りの服が小さくなったり破れても、すぐに捨てず、工夫して大切に着る方法があることを、服の視点から優しく教えてくれます。
巻末には、世界の服のゴミ問題について分かりやすく解説したコラムも。
長袖くんの気持ちに寄り添いながら、親子でサステナブル(持続可能)なファッションについて考えるきっかけになる、あたたかい一冊です。
(秋山朋恵 絵本ナビ編集部)

りさちゃんのお気に入りの服だったぼくは、 おとなりのゆうくんのおさがりになった。 でもゆうくんたら、もっとぼくを大切にしてよ…! 服の問題を親子で考えられる、 サステナブルファッションをテーマにした物語。
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