豚肉となり人間に食べられるブタにも豚生がある。人間の都合で食べるのだからこそ、生きている間は幸せに過ごさせてあげたい。豚生を通してアニマルウェルフェアを考える。
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「人間の都合で食べるのだからこそ、生きている間は幸せに過ごさせてあげたい−−」
そんな思いで完全放牧養豚を実践する「ぶぅふぅうぅ農園」(山梨県韮崎市)では、生き生きとしたブタたちの姿が見られます。放牧により母子で自由に過ごせる彼らと、 一般的な養豚場のブタにはどんなちがいがあるのでしょう?
そして、アニマルウェルフェア(動物福祉)とは?
著者の太田匡彦氏は、新聞記者として、ペットを中心とした動物たちの幸せを願って記事を書き、取材を続ける中で、畜産動物のアニマルウェルフェアをいかに向上させるかという課題を知りました。その問題の解決にどうしたら近づけるか、悩みながら取材を続けてきた著者が、「読み終えたのち、豚肉を前にしたとき、何かを考える人になっていてほしい」という願いを込め、ある12頭の子ブタとそのお母さんブタの豚生と、子ブタたちが生まれてから豚肉に加工されるまでの7か月を追ったノンフィクション。?
日本国内の一般的な養豚場にいるブタたちの運命の一端に触れ、アニマルウェルフェアという考え方について知り、理解を深める一冊です。
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