
長生きしたり、病気にならない十のもの=十長生を集める旅へ出かけた女の子のお話。韓国では不老長寿や健康を願う気持ちが生活の道具に刻み込まれ、大切にされています。

おじいちゃんが大好きな”わたし”。
そのおじいちゃんが重い病気で入院してしまいます。
韓国で寿命が長いと信じられている十の自然物、太陽
松・鶴・鹿・不老草(霊芝)・岩・水・亀・山・雲(十長生)を
たずねておじいちゃんの長寿を願う作品です。
作品全てに韓国の螺鈿(らでん)細工、刺繍、パッチワークなど
ちりばめられていてとてもカラフルで色調豊かです。
本を開いて開口一番「わー、きれー」と喜んでいました。
おじいちゃんは、悲しいかな亡くなってしまうのですが、
”わたし”の気持ちはおじいちゃんに伝わり、亡くなったあとも
しっかりおじいちゃんの思い出を胸に生きてゆく。
そのような心の機微は読んでいる娘にもしっかり伝わっていました。
最終ページに十長生の説明文が付いて良かったです。 (かわゆいゆいさん 40代・ママ 女の子5歳)
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