ネイティブ・アメリカンに伝わる民話集です。賢い動物とされているコヨーテが、すべてのお話の主人公です。のろまなカメを助けたり、ガラガラヘビを懲らしめたり、時には純情なオポッサムをだましたり。動物たちのユーモラスな姿を、バートンが魅力あふれるイラストで描いています。1942年の作品で、初の邦訳です。
『ちいさいおうち』のバージニア・リー・バートンが絵を描いているので手に取りました。
アメリカ大陸の野生生物の中では、いまいちイメージわかないコヨーテ。
オオカミほど恐ろしくないけど家畜を襲う困ったヤツですが、ネイティブ・アメリカンの昔話では人間が寒さに震えているのに同情して世界の果てから火を持って来てくれたり、大活躍です。
自然の中で暮らす人々は本当によく野生生物を観察していたのだな、と思います。
あんどうのりこさんの訳は読みやすかったです。 (かぜかぜさん 40代・ママ 女の子11歳)
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