第52回 講談社児童文学新人賞入賞作
みんなの前でスピーチなんて、ぜったいできないよぉ! 人前で話すのがなによりもこわい、4年生の暁音(あかね)。もちろん、落語なんて、できるわけがない!? みうらかれん、注目のデビュー作!
暁音の「暁」という漢字には、夜明けっていう意味があります。夜中に生まれたのに夜明けなんて、へんな感じですよね。でも、「野中夜中」なんて名前じゃなくてよかったなぁって、思います。とにかく、人の名前というのは、おもしろいものでして――。
人前で話すのが何よりも苦手という暁音。落語を得意とする同級生 三島くんに落語で助けられて以来、落語が気になり…。
親友の初音ちゃんに心配されつつも暁音は自分で落語をすることを選択します。
お話自体も作中にいくつか出てくる落語も面白かったです。
三島くん、初音ちゃん、おねえちゃん、先生…暁音はやさしい温かい人々に囲まれていて幸せだなー。
暁音にとって人前で落語を披露することなんてすごくハードルが高いだろうに勇気を出してよくがんばったと思います。
(みちんさんさん 30代・ママ 女の子4歳、女の子2歳)
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