おとうさんを迎えに、河口の町、ピン・ミルにやってきたウォーカー家の子どもたちは、帆船ゴブリンをあやつる青年、ジム・ブラディングに会い、いっしょに川くだりをして遊ぶことにします。本式の帆船に泊まれるとあって子どもたちは大喜び。ところがジムがいない間に、ゴブリンは霧にまかれ、錨を失い、外海へと流れ出てしまいます。悪天候のなか、ひきかえそうとするジョンやスーザンの必死の努力にもかかわらず、船は北海を東へまっしぐらに進みます。やがて悪夢のような嵐の一夜が明けてみると……。
作家として脂が乗りきったランサムが描く、シリーズ中、もっともスリルに富んだ物語。
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