『ワンダー』がとても面白かったので、こちらも読んでみました。
オギーが主役になっている作品を書かないこだわりや、他のキャラクターにもそれぞれの人生があるところが、とても興味深かったです。
特にいじめっこのジュリアンの話が一番心を打たれ、夢中になって読みました。本編とのかかわり方も面白く、『ワンダー』を読んだ人ならかなり夢中になって楽しめると思います。
3人の話は、好みがわかれるかもしれません。
私はシャーロットの話はイマイチでしたが、ジュリアンとクリストファーの話はかなり心を打ちました。
訳のセンスも素晴らしい。『グレッグのダメ日記』を訳した人が訳しています。この人に役をお願いしたほるぷはすごいなと思いました。
分厚い本ですが、会話のテンポがいい(今風で、ユーモアのあふれている)ので、時間さえあれば高学年でも読めると思います。オギーの人柄のよさ、ノリのよさもよく出ていて楽しいです。
オギーのあの性格は、オギーの両親の愛によって培われたのかなと思うほど。久しぶりに古典になりそうな本に出会えました。
まずは『ワンダー』を先に読み、そのあとに読むことをお勧めします。