店頭で見かけて、ものすごく気になっていた絵本でした。
「カエルやめるや」なんて、私たちで言ったら「人間やめる」と言っているのと同じですよね。
いろいろな動物になりたいカエル。父親にことごとく「無理、お前はカエルだから」と一蹴されてしまいます。
結局ほかの動物になることはできないカエルですが、最後の最後で
「カエルでよかった」と言います。
その展開に なるほど、と、納得させられました。
読み終えたあと息子に「なりたいもの、ある?」と質問してみました。
親としては「僕は僕のままでいいよ(ほかの動物にはなりたくないよ)」と言うかなー、と思ったのですが
「いっぱいあって選べない」と普通の答えが返ってきました。
そっかー、なんて笑っていたら、さらに息子はこう言ってきました。
「お母さんはずっと僕のお母さんでいてね」
自分のことではなく、私のことを考えていたんだ!と思うと泣きそうになってしまいました。
10か国語で翻訳されるのもうなずける絵本です。