娘の前歯2本がぐらぐらし始め、慌てて注文した絵本!
前々から、歯が生え変わる時期になったら、この絵本を読んであげよう、と思っていたのですが、意外にも早く、何の前触れもなしに、その日が来て(子育てって、すべてがそんな感じですよね。ある日突然、ってことの連続!)、大急ぎで日本のじいじ、ばあばに送ってもらいました。ところが、数日と経たないうちに最初の1本が抜けてしまい、「あらっ、本が届く前に抜けちゃったね!」と、じいじ、ばあばも、びっくり。
以前読んだ「ぼくとママのたからもの」の中で、男の子が抜けた歯を屋根に投げる場面(回想)があり、以来、娘も歯が抜けたら自分もそうするんだと楽しみにしていて、私も日本式を貫こう!と、意気込んでいたのですが、お友達やパパから「アメリカ式」の習慣を聞いてしまった娘!
「Jも、Tooth Fairy(歯の妖精)にコインもらいた〜い!」と、一辺で心変わりしてしまいました。
(「妖精」に「コイン」なんて、子どもでなくても、ぐらっと来てしまいますよね〜!)
こうして、最初の歯が抜けたときには、めでたく、妖精からコインをもらった娘でしたが、この絵本を読んだ後に、再び心変わり!!「ぼく」が、抜けた歯をビンに入れて取っておくことにしたのを知り、
「Jも、同じことしたい! 歯のコレクションした〜い!」と、言い出してしまったのです。そこで、
「妖精が、しばらくしたらまた歯を返しに来てくれるんだって」ということにすると、
「じゃあ、コインはどうなるの? コインはもらっておいてもいいの?」と、新たな心配が!
子どもには、いい加減なことは言えません!
「ぼく」の家では、お母さんが、「ざんねんだったわね、がくこくじゃなくて」と、かわしていましたが、うちでは、
「がいこくって、ここのこと? Jのいるところ?」と、娘が不思議そうに聞いてきました!
この絵本、いろんな読み方ができて、本当におもしろいですね。娘は、「ぼく」が想像したいろんな入れ歯に大笑い。でも、入れ歯になったおじいさんの顔を見たときには、即座に
「Jの歯は絶対に抜けませんように。入れ歯になりませんように。」と、真剣な顔で、神様にお願いしていました。
絵本が届いたその晩に、2本目も無事に抜け、再び妖精がコインにかえて行ってくれました。
ついこの間、歯が生えてきたばかりだと思っていたのに、本当に子どもの成長は早いものだなぁ、とこの絵本を読みながらつくづく実感しました。
大島妙子さんの絵が最高に楽しい絵本。ぜひ、お子さんの歯が抜ける前に読んであげて下さい。
きっと「歯が抜けたら、ああしよう、こうしよう」と、親子でわくわくしながら、その日が来るのが楽しみになると思いますよ!